料金設定について

事務所の料金設定について、ずっと考えていることを書いていきたいと思います。

この事務所の料金設定って、この事務所ホームページに「料金表は準備中ですが~」と書いているのですが、令和3年2月現在、いまだに準備中なのですよね。3年前の事務所設立のときから、3年間ずっと準備中です。税理士事務所としてどうなのか…と自分でも思うのですが、独立して3年が過ぎた今となっても納得できる料金表を作れていないです。これは本当に悩んでいます。

どうやって料金を決めていきたいかというと、手間とリスクで決めていきたいと思っています。それがまた難しいのですけど…。私がどれくらい仕事をするか、毎月訪問するのか半年に1回訪問するのか、私がデータ入力するのかデータの状態でいただくのか、などなど。ただ、手間については仕事を受けてみてから初めてわかることも多いので、初めてお話するときに「だいたいいくらくらいでしょうか?」と聞かれたりするといつも迷ってしまいます。

結局いつもおおざっぱな感じで、法人のお客さまなら「毎月訪問なら月3~4万円、年に1~2回訪問なら月1~2万円からです。データ入力するなら+1~2万円です」みたいに答えています。個人のお客さまなら「事業所得や不動産所得の方は最低5万円からで、あとは分量次第です」みたいに答えています。相続のお客さまは「土地や株式の有る無しで0.6%から0.8%までの間で分けてまして、このケースでしたら〇%です」みたいに答えています。正直、おおざっぱすぎるなぁと自分でも思います。

独立したてのころは、とにかく経験を積みたくて、数を増やしたくて、安く受けていました。マンションの1室で1人でやっていたから高い金額を提示しづらかったという気持ちもありました。

一つ思うのが、同じようなレベルの仕事で顧問先のこの人からは10万円で仕事を受けてこの人からは5万円で仕事を受ける、みたいなことは無くしていきたいです。なんだか嘘をついているみたいで胸をはって仕事できなくなりそうですし、モテなくなる気がします。税理士という職業はキャラクター商売みたいなところがあるので、人からモテなくなったら仕事に支障をきたしてしまいます。それは避けたいです。

キャラクターで商売をしているという話でいうと、独立してから毎年仕事も収入も増えていっているということは、私という税理士のニーズ・価値が毎年高まっていっていることになるのではないかという考え方もあるかもしれません。去年の私よりも今年の私の方が売れっ子税理士なので去年の私よりも今年の私の方が高い報酬額を提示するのが妥当なのではないかという考え方です。でもそういうことをするとまさに「同じ仕事で人によって報酬額が違うのは…」という話になってしまいそうですし、結局初期のころから売れっ子税理士になることを想定してその設定金額で仕事をしておくべきなのかもしれません。しかしそうなると初期のころの経験の浅い自分とナンバー1税理士になったあとの自分が同じ報酬額で仕事をするのか?という問題が生まれてきます。でも初期のころは若さと将来性という武器があるので……などと考えていくと色々難しくて答えが出ないですね。

まぁ今は事務所の収入も増えましたし、このままあせらずのんびり仕事していきたいなと思っています。料金表はたぶんまだしばらく未定です。