仕事歴

2018年12月6日 決算申告説明会

2018年12月6日 青色申告会さま「決算申告説明会」

杉並青色申告会さまにて、決算申告説明会の講師を私が担当させていただきました。
全5回の記帳指導の第5回目、最終回として、税理士による決算・申告についての説明会というものでした。時間は3時間で、私はこの日の午前・午後を担当しました。
内容は、まずは青色申告決算書について、次に確定申告書について、という順番でお話しました。最終的に国税庁の確定申告作成コーナーで、私がPCを操作して(プロジェクターで映しつつ参加者の方々にも同時に操作してもらって)申告書を実際に作成するという流れでおこないました。
使用したテキストは、税務署で配布されている「青色申告の決算の手引き」「青色申告決算書の書き方」「確定申告書作成の手引き」でした。
「青色申告の決算の手引き」は決算でどういう作業をおこなうかが書かれてあります。棚卸から始まって、売掛金買掛金の集計、減価償却、貸倒引当金の計上、消費税の計算などなど。これらをひとつひとつ順番に、どういうものか解説していきました。棚卸とは倉庫の在庫の数を数える作業のことで売上に対応する売上原価というものを算出するためにおこなう作業のことです、売掛金とは12月中に商品を渡したりサービスを提供したりして入金が年明けて1月以降になるもののことです、減価償却とは帳簿上の価値を毎年減額していくもので何年間で減額していくかは資産ごとに法律で決まってます、などなど。こういう一連の作業のことを総称して決算と呼びます。
決算が終わったあとは、申告です。決算でできあがった数字をもとに申告書を作成し、税務署へ提出する作業のことです。これは税理士に頼まない個人事業主の方は国税庁の確定申告作成コーナーで作成するのが一般的だと思います。自宅のPCでできますし、マイナンバーカードとカードリーダー(Amazonで1,500円くらいで買えます)があればそのままweb上から送信して終わりです。
確定申告書の用紙をもとに、所得税の計算の仕組みなどについてもお話しました。まずは収入というものがあり、これはいわゆる額面のことで、そこから経費を引いたものが所得です。給与の場合は額面から自動的に所得が決まります。その所得を合計したものに税率をかけて所得税が計算されるのが基本です。そのとき、こういうものがあれば所得を減らして所得税が少なくなっていくというものが、医療費控除、社会保険料控除、生命保険料控除、扶養控除などなどです。医療費控除は家族で年間で多く医療費を支払っていれば対象、社会保険料は国民健康保険や国民年金や小規模企業共済、iDeco(確定拠出年金)などのことで支払った金額がそのまま所得控除、生命保険料控除は民間の保険会社への保険の支払いで4万円や5万円の限度額あり、扶養控除は養っている親族がいれば対象、などなどです。
というお話を、たっぷり3時間かけておこないました。たっぷりと言っても、実際は3時間では全然足りませんでした。かなり駆け足の説明になってしまいました。
この日は午後の部が終わったときには声が枯れてしまって参加者の方々にのど飴をいただいたり(めちゃめちゃありがたかったです)なかなか大変でしたが、仕事としては最高に楽しかったです。まず人前で話すということが楽しいですし、しかも内容は自分が毎日そればかり勉強している専門分野の話という。
この青色申告会さまで講師の仕事をさせていただいたのは去年に続いて2回目だったのですが、来年も絶対やりたいなぁと思うくらい楽しい仕事でした。もっともっとわかりやすく丁寧に、クオリティを上げつつ、いいこと知ったなぁと思ってもらえるような内容の話をできるようにがんばっていきたいですね。
来年もぜひぜひよろしくお願いいたします。税金のことは何でも聞いてください。

2018年11月12日 杉並区役所税務相談

2018年11月12日 杉並区役所「税を考える週間」無料税務相談

杉並区役所の1階ロビーにて、税務相談がありました。
1階ロビーにパーテーションで個室ブースを作り、相談者の方と税理士が個別にお話をするというものです。
無料相談ですが、事前予約制となっています。ただし、当日にキャンセルの方がいらっしゃったりしますので、当日の来訪でもその場ですぐ予約をとれることもあります。
内容は、何でも、どんな税金についての相談でも大丈夫です。

2日間あるうちの、私は1日目を担当しました。
相談の内容で多かったのは、やはり相続についてでした。
相続が発生したというケースもあれば、これから相続がありそうだけど何か注意点は?というようなケースもありました。
例えば財産として土地がある場合は「どう評価するか」「どういう風に住んでいれば(貸していれば)節税になるか」「どう分けるか」など色々な論点が考えられます。貸している場合は賃貸収入を毎年計算して確定申告していかなければいけないという相続以外の論点も出てきます。
その他には、節税でいいますと生命保険金の活用などの話もあります。非課税枠があります。
また、相続後の土地・建物を譲渡(売却)するときのご相談も複数ありました。
土地の譲渡については、年数によって税率が変わったり、状況によって所得控除があったりなかったり、これもまた色々な論点があります。
お話を聞いて、所得控除の対象になるかどうかお話したり、あるいはこういう風に住んでいないと対象にならないですとお答えしたり、そういうご相談内容が多かったです。

その他には、確定申告をするときの申告書の書き方のご相談もありました。
ある程度ご自身で作成されていて、その確認など。
確定申告については時期になりますと(2月1日~)無料相談会も実施されます。場所は杉並区役所だけでなくセシオン杉並や永福和泉出張所などでも開催されます。私も何日か相談員を担当する予定ですし、お気軽にお越しいただければと思います。
すべて税理士に作成を任せたい、個別にもっと詳しく相談したいなどございましたら、私の事務所でも、税理士会杉並支部でも、受け付けていますので、お電話か「お問い合わせ」からご連絡いただければと思います。

2018年10月18日 杉並区役所空き家相談

杉並区「専門家による空家等総合相談窓口」
http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/sumai/akiya/1029903.html

2018年10月18日、杉並区役所の空き家相談の仕事を担当してきました。
いま現在空き家になっているという方も、将来的に空き家になりそうという方もどちらもいらっしゃいました。
空き家をどうするか、住むか、貸すか、壊すか、色々な選択肢がありますが、どの選択肢を選んだらどうなるか、疑問点や注意点などに対して専門家の立場からお答えしていくという趣旨の相談会でした。

空き家の登記の問題については司法書士の方がお答えし、空き家の建物の問題については宅建士の方がお答えし、空き家の税務の問題については税理士の私がお答えするという流れでした。

税務面でのご質問で多かったのは、やはり「相続した空き家を売却したときの3000万円控除」についてでした。
どういうものなのか、自分が該当するのか、などなど。

被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例(国税庁ホームページより)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3306.htm

この空き家3000万円控除は、実際はとても要件が厳しいです。
まず「昭和56年5月31日以前」の建物であることが要件で、それを耐震補強して売却する、あるいは更地にして売却するというものです。
実際は更地にするケースが多いと思います。
そして、相続後に空き家になったものを3年以内に、なおかつ平成31年(2019年)12月31日までに売却するという要件があります。
これもなかなか該当するケースが限られてくると思います。
ちなみに平成31年(2019年)12月31日までという部分については、これから改正が入って期限が延長される可能性はあります。

その他に当日お話したことは、

マイホームを売却したときの3000万円控除について
空き家の3000万円控除とまったく同じ所得控除の効果ですが、こちらは住んでいた建物・土地を売却したときの話になります。
住んでいる人が住んでいるとき(あるいは住まなくなってから3年以内)に売却した場合の話です。

マイホームを売ったときの特例(国税庁ホームページより)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3302.htm

あとは相続税全般についてのご質問もありました。
相続税には「小規模宅地の特例」というものがあり、土地について相続税の税額が低くなるような制度があります。
その条件について、それぞれの方のケースで該当するかどうか、お答えしました。

あとは、やはり借地権についてです。
杉並区は借地権がとても多いので、所有されている土地が借地権であるというケースはよくあります。
前回の相談会のときも借地権の方はいらっしゃいましたし、当事務所の相続案件の中でも杉並区内の借地権はよく見ます。
今回も、まず借地権とはどういうものかというお話から、契約について、相続税などの時の評価について(財産価値について)などなど、借地権について包括的にお話させていただくことになりました。

その他には固定資産税についてのご質問もありました。
固定資産税は1月1日の状況に応じて課税されますが、1月1日が建て替えの途中でたまたま更地だった場合でも住宅用地として6分の1評価のままになります。

建て替え時の固定資産税について(東京都ホームページより)(※pdfです)
http://www.tax.metro.tokyo.jp/shitsumon/tozei/tatekae_annai.pdf

あとは、
譲渡所得について、計算方法など。
消費税について、いつまでに建築すると8%適用か。いつから10%適用になるか。
住宅ローン控除について。
などなど。

空き家の税務といってもとても幅が広く、毎回本当に色々なご質問があります。
そこが楽しい仕事ですので、ぜひぜひ幅広く何でもご相談いただけたらと思います。
「この状況で何か税金のことで気をつけるべきことってありますか?」というご質問をされる方もいらっしゃいましたし、そういうのも、もちろん大丈夫です。思いつく限りお答えさせていただきます!

杉並区役所の空き家相談は今年度まだまだ日程がありますので、ぜひぜひ杉並区ホームページをご確認ください。
ご相談お待ちしてます。