2019年5月14日 新設法人説明会

杉並法人会さま主催の「新設法人のための会社の税金についての説明会」というイベントの講師を私が担当させていただきました。杉並税務署の別館2階でおこなわれました。

この法人会さまの冊子を使用しました。内容は、新しく会社を設立した方へ向けて、会社の税金について、法人税を中心に幅広い内容でお話していくというものです。

法人税の仕組みや、個別の勘定科目(売上や売上原価、役員報酬など)について、駆け足にはなりましたが、1時間半くらいでお話しました。元々は私の持ち時間は1時間の予定だったのですが、税務署の担当の方が長引いても大丈夫と言ってくれましたので、それならということで、板書を使用したりしながら、1時間半かけてお話しました。それでもかなり駆け足の説明になってしまいました。1時間や1時間半だと全然話し足りないですね。

ちなみに1時間~1時間半の講義内容でしたが、原稿作りには10時間以上かけています。冊子の内容をなるべくわかりやすく、大事と思うところを中心にして、言葉の表現に気を配って、原稿を作成しました。

ここに原稿の全文を貼り付けてもいいのですが、とても長くなってしまいますので、板書の部分だけ、書いておきます。今後も改良していく予定ですので、2019年5月の現時点での最新の私の仕事ということで。

まずは、法人税は黒字の会社にしかかからないという論点について、それなら会社をわざと赤字にすれば法人税がかからなくなるんじゃないか?という考えについて、私の意見を述べていくための板書です。

↓以下、板書内容

「会社を赤字にする方法」

① 物を買う

② 役員報酬(未払い)

③ 保険

↑以上、板書内容

あえて会社を赤字にしようとした場合どういう方法があるかというシミュレーションです。①物を買うというのは、投資する、修繕をおこなう、などすべて含んだ意味合いのつもりです。例えば100万円の利益が出そうだということで100万円分の消耗品を買ったり100万円分の修繕をおこなったり100万円分のボーナスを従業員へ支払ったり、そういうことをすると利益は0円になり、法人税は0円になります。たしかに法人税の節税にはなるのですが、こういうお金を使うタイプの節税は会社にお金が残らなくなってしまうというデメリットがあります。

そこで、会社にお金を残した状態で法人税を0円にしようという考えが、②の役員報酬の額面をアップして未払いにするという手法です。毎年利益100万円出ている会社で役員報酬の額面を100万円アップすれば利益0円になり、法人税は0円になります。そのアップした100万円分は支払わず会社に貯めておけば会社に100万円のお金が残った状態で法人税が0円になる、と。そういう話なのですが、役員報酬の額面を上げると、その役員の方の個人の方で所得税・住民税、そして社会保険料もアップしてしまいます。社会保険料は会社が負担する分もアップします。ですので、結局は、法人税で納めるか所得税・住民税で納めるかという話です。

③の保険については、節税目的の保険というものがあったのですが、本来の保険の趣旨を逸脱しているということで現在は販売停止されている商品があったり、色々と情勢が変化している最中です。そもそも節税目的の保険といっても保険会社へ払った金額が100%返ってくるわけではありませんので、国へ払うか保険会社へ払うか、という話です。

ということで、会社を赤字にして法人税を0円にしようとした場合、実際に赤字にして法人税を0円にする手法はいくつかあるわけですけど、どれも一長一短という結論になります。税理士としてはやはり毎年ある程度の利益を出していって会社に資産を蓄えていくことをおすすめしたいとは思いますが、その辺りは経営者の方のお考えといいますか、経営判断として決断していくべき事柄と言えると思います。

あとは、他の板書の内容としては、現物給与の話で、社長個人が賃貸マンションに住んでいて大家さんに毎月家賃を支払っているという状況で、それを会社契約にして社宅扱いにすれば節税になりますという話も、板書を使いながらお話しました。合法的な節税策ですね。役員報酬として払うよりも地代家賃などの別の形で支払っていく方が社長個人の所得税・住民税が節税になります。

あとは消費税の仕組みについても板書を用意していたのですが、これは時間が足りなくて、板書は使わず簡単な説明だけで終わらせてしまいました。ちなみに予定していた板書は、消費者の方がコンビニで108円で物を買って、コンビニはその商品を86円でコンビニ本部から買っていて、コンビニ本部はメーカーから64円で買っていて……というような内容でした。流通過程のそれぞれの会社が2円ずつ消費税を納めると合計して消費者が負担した8円になります、と。それが消費税の仕組みです、という内容でした。今後はもっと原稿を改良していってこの内容まで含めて1時間以内でまとめていきたいですね。あるいは何かもっとおもしろくてわかりやすい板書を思いついたらどんどん変更していきたいです。

次に私が杉並税務署で講師の仕事をするのは8月の予定ですので、だいぶ先です。気持ちとしては毎月担当していきたいくらい楽しい仕事なのですけど、同じ税理士がずっと担当するのも良くないでしょうし、仕方ないですね。

2019年4月17日 決算法人説明会

2019年4月17日(水) 杉並税務署 決算法人説明会

杉並税務署の別館2階会議室にて、決算法人説明会の講師を担当させていただきました。杉並法人会さま主催のもので、杉並区では毎月おこなわれているようです。私は去年から、何ヶ月かに一度の頻度で講師を担当させていただいてます。

テキストは法人会さまの↑の冊子を使用しています。会社の決算や申告について、全体の流れと、個別論点の話についての冊子です。これを、1時間~1時間15分で説明するという内容です。

決算・申告というものの全体の流れと、売上・仕入の計上について減価償却について役員報酬の注意点などの個別論点について。こうした内容を順番に話していくと、もう1時間ではとても話し足りません。毎回かなり駆け足になってしまいます。なんとか重要だと思うことだけを抜き出して毎回お話しています。減価償却の仕組みや、役員報酬は定額でないといけないことなど。あとは法人税の節税のために利益を少なくしようとして物を買ったり給与を上げたりしてもそれは一長一短だという話も、板書を使ってお話しています。利益を出していかないといけないというのが会社の大原則です。どの水準まで利益を出すか、どれだけ投資に回すかというのは業種によったり経営者の方のご判断だったりしますが。

今回はこの講師の仕事のあとで、聞いていてくれた方とお話をする機会がありまして、そこで私の話した内容について実際どうでしたか?というお話ができましたので、とても今後の参考になりました。話すスピードや音量は問題なさそう、とかそういうレベルから色々と意見を聞くことができて、ありがたかったです。

こういう風に人前で話す仕事って、去年初めてこの仕事をしたときは慣れなくて不安でしたけど、やってみたらとても楽しくって、しかも自分の性格・能力を考えるととても向いていると思いますし、今後も継続していきたいと思っています。これはもう私の得意分野ですね。テキストの内容をわかりやすくまとめるということも税理士の仕事に直結しますし、それももともと私の得意な事柄でしたけどさらに伸ばすことができるので、2重3重に良い仕事だと思っています。内容についても、講師のやり方についても、今後もっともっと改良していってクオリティを高めていきたいですね。

2019年4月16日 金融庁「家計の資産形成の促進に関する説明会」

2019年4月16日(火) 「家計の資産形成の促進に関する説明会(税理士向け)」

https://www.fsa.go.jp/policy/shokenzeisei/20190222.html

霞が関の金融庁でつみたてNISAについての税理士向けの説明会が開催されましたので、参加してきました。去年に続いて2回目の開催になると思います。私は2年連続の参加となりました。霞が関ってスーツ率9割の雰囲気がとても居心地いいですね。もっと頻繁に通いたいのですけどなかなか用事がなくって寂しいです。

↑霞が関の金融庁前の風景。

金融庁のNISA特設サイト

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html

人生100年時代となり、長く生きていくためにはお金も必要なので貯蓄だけではなく投資も考えていかないといけないということで、貯蓄から投資へという流れが推奨されています。個人としてもそうですし、国としても国民全体が投資で利益を上げていけば国全体の資産が増えていくことになって良い、と。

金融庁は本当につみたてNISAを推していて、こういう説明会も開催されますし、金融庁の職員の方々が色々な職場へ出張してつみたてNISAの説明・普及活動などをおこなったりもしているようです。

投資があまり積極的におこなわれていない理由はやはりマイナスになる可能性があるという点だと思います。必ず一定規模のプラスになるならみんなやると思いますし。ということで、必ずプラスになるように制度設計されたものが、このつみたてNISAですね。だからみんなやりましょう、という趣旨です。

つみたてNISAがプラスになる理由は、長期の積み立て投資である点と、手数料が低い点ですね。長期の積み立てというのはやはり大事で、短期だと運に左右される部分もありますけど長期だと確率も収束する、さらに毎月一定額を積み立てる方式というのも運に左右されなくなるので一定の効果に収束していく、ということのようです。さらに、つみたてNISAは手数料が低いものを金融庁が選んでくれています。これが本当にすばらしいと思います。あえて言いますけど投資信託は銀行や証券会社がぼったくるための手段として使われているところがありますので、そういうところも敬遠される理由の一つだと思いますし、税理士としてもこんな商売が許される社会って…と思ってしまうところではあります。でも手数料が低ければ、投資は悪くないです。

ちなみに私は独立開業のときにお金がなくなるだろうと思っていましたので、つみたてNISAはまだまったく始めていません。通常のNISAの口座は開設していますけど、クライアントへの説明用として100万円分の投資信託を買っただけです。毎月分配のものを中心に。100万円分の投資信託を買って分配を受け取るとこういう動きになりますーというお話をするためだけのものです。いま独立開業2年目になり、ある程度の仕事も入るようになってきて収入も安定してきましたので、そろそろつみたてNISAも始めても良いかもしれません。そのときは何に投資してどういう動きになっているのか、このサイトやTwitterなどでオープンにしていこうと思います。